「仙崎さん、信じられないかもしれません。ですが現実を受け止めてください。こうしている間も…翠さんの病気は進行しているんです。…私は、彼女を助けたいんです。……だから…私を信じてください」

「……治療をしたら、翠の病気は治るんですか?」


「100%治るとは限りません。今まで白血病にかかって治った方は居ますが、助からなかった方も居るんです。……だけど、たとえ1%の確率でも…私は、翠さんを助けます」


高橋先生は強く言った。




「……先生、翠を……翠をよろしくお願いします」


俺は、深く頭を下げた。



1%の確率なんて…。

治るわけねぇじゃねぇか。


……いつだか、そう思っていた俺が居た。



だけど…今は。

信じたい。


その1%の確率を…。