「…ごめんね……今日ずっと体調が悪くて…気持ち悪かったの…」

「無理すんなよ」

「…何か、いきなり鼻血も出たし…おかしいよね…」

「…鼻血?」

「…うん。大量の鼻血が出て、すごく焦った…」

「翠…、明日は病院に行こう」

「…え?」

「俺もついていくから。明日の仕事は休む」

「…いいよ。そんな…大したことないから」

「ダメだ。必ず行こう…何かあってからじゃ遅いんだよ」

俺は、翠の瞳を真っ直ぐに見つめて言った。



「……分かった…」


翠は承諾した。