カフェの南側は、小さいながらも、季節の花が綺麗に飢えられた花壇になっている。
その花壇が眺められるテーブル席に陣取って朱夏を座らせると、朱夏は物珍しげに店内を見渡してから、楽しそうにメニューを眺めていた。
センは事情を知っているという顔で、店の外に閉店を知らせる看板を立て、他の客が入ってこないように計らってくれた。
渡辺の説明を聞きながら、何を頼もうかと迷っている朱夏に、センはメニューにはないプリンがあるから食べてみるかと朱夏に言い、あっという間に、沢山のフルーツと生クリームで飾られたプリンが綺麗に盛られたガラス皿を、朱夏の前に静かに置いた。
朱夏は始めてみるそれに、目を輝かせた。
おいしいと喜び、普段の食の細さが嘘のようにそれを綺麗に平らげた。
空になった皿を見た渡辺が驚いたくらい、よく食べた。
そして、帰りの車中で、朱夏は更に驚くことを言った。
‐あのね、あの人とたくさんお目目があったの。
‐でもね、なにもみえなかったの。
‐だから、しゅか、つかれなかったよ
その言葉に、誰よりも渡辺は驚いた。息を飲んで驚いた。
その花壇が眺められるテーブル席に陣取って朱夏を座らせると、朱夏は物珍しげに店内を見渡してから、楽しそうにメニューを眺めていた。
センは事情を知っているという顔で、店の外に閉店を知らせる看板を立て、他の客が入ってこないように計らってくれた。
渡辺の説明を聞きながら、何を頼もうかと迷っている朱夏に、センはメニューにはないプリンがあるから食べてみるかと朱夏に言い、あっという間に、沢山のフルーツと生クリームで飾られたプリンが綺麗に盛られたガラス皿を、朱夏の前に静かに置いた。
朱夏は始めてみるそれに、目を輝かせた。
おいしいと喜び、普段の食の細さが嘘のようにそれを綺麗に平らげた。
空になった皿を見た渡辺が驚いたくらい、よく食べた。
そして、帰りの車中で、朱夏は更に驚くことを言った。
‐あのね、あの人とたくさんお目目があったの。
‐でもね、なにもみえなかったの。
‐だから、しゅか、つかれなかったよ
その言葉に、誰よりも渡辺は驚いた。息を飲んで驚いた。


