警官はなんとなく判るが、ショクシツとなんだと、首を傾げて尋ねたかったが、まあ、そういうことは、追々と覚えていくしかないのだろうと、青嵐はそう悟るより仕方なかった。

「我って言うのも、な。まあ、俺の前だから気を抜いているんだろうけど。今時、自分のことを我なんていうヤツ、そうはいないって」

センにそう諭され、気をつけていたはずの言葉遣いが、使い慣れている古き言葉に戻ってしまっていたことに、ようやく気づいた青嵐は、そうだな、気をつけようと頷いた。

「シュカが、生まれる家と言ったな」

センの言葉を反芻して、青嵐は改めてその意味を問いかけた。

「ならば、シュカは何度も生まれてきているのか?」

あの老人は、いずれ輪廻の輪に入れれば、生まれ変わることもあるだろうと、随分とあやふやな言い様をした。
生まれ変わる家が決まっていたのならば、教えてくれてもよかろうものをと、幾ばくかの恨み節を胸の中に宿したが、我とあの老人は、そんな親しき間柄ではなかったなと青嵐は思い直した。

そんな青嵐の思いを知ってから知らずか、センはまた頭を捻るように考え込みながら、青嵐の疑問に答え始めた。