「まだ相手も来てないのに~」 「いいじゃん、ちょっとだけだよ!」 「もうっ、」 「杏璃ちゃんだって飲んでるし」 リサとマリの会話も、もう聞いてない。 なんでこんなに調子に乗ったのかはわからないけど、あたしはあまり得意ではないお酒を一人でボトルの半分を飲み干した。 ぼぅっとする思考、でもかなり気分がいい。 相手のエリートさんが来る頃には、完全に我を忘れていた。