彼以外に、あたしの生きる意味なんてない。 「杏璃、どうかした?」 『えっ…ううん』 「…俺には言えないこと?」 『本当になんでもないよ…』 「………」 『………ちょっとだけ、』 「うん」 『昔のことを思い出してたの』 「うん」 『でも、大丈夫だから』 こうやって、¨今¨隣にいてくれるなら、¨未来¨なんかどうだっていい。 優しくて、何にでも気付いてくれるゆづ。 あなたにこの想いを隠し続けるあたしを許して下さい。 見付からないように、ばれないように、頑張るから。 傍にいたい。