君に贈る恋のうた。






『お風呂…入って』



「え?」



『グラタン、まだ時間かかるから先に入ってきて』



「…………ああ」



勘のいいゆづは少し間をあけただけで理解したようで、くんくんと自分の服を嗅いでいる。




「杏璃、気付かなくてごめん。」



『…別に』



「すぐ入ってくる」





ゆづはバスタオルと着替えを持って、お風呂場へと消えていった。