隣のこの子だって、ユツキのファン。 まぁ、あたしも別に例外ではないんだけれど。 でもだからって、彼女達のように騒ぐことはない。 ゛~~♪゛ 『ごめん、あたしだ』 鳴り出した着メロは、当然のようにユツキの曲。 携帯のディスプレイを見て、溜め息。 「杏璃、でないの?」 一言言い残して、あたしは友達から離れた。