「まだ顔色悪いから、寝てろ」 あたしの頭をよしよしと撫でながら優しく言うゆづ。 『…どこにも行かない?』 「うん」 『…起きてもちゃんと傍にいてくれる?』 「うん」 ゆづは「心配しすぎ。どこにも行かねえよ」ってちょっとバカにして言うけどあたしからしてみれば不安でいっぱい。 でも、温かいゆづの手で撫でられると、自然と眠気がやって来て。 やっぱりあたしは寝てしまった。 今度は何もない夢なんか見ない。幸福に包まれるようなゆづの体温は、あたしを安心させた。