西日が眩しくさす放課後の教室。
少しひんやりした風がカーテンを揺らしている。



私は一人教室で、数学の補習中
そして私の隣、ひとつ席を空けて座る先生。




頬づえしながら、左手の指で意味もなく机を叩いている



トントントン



規則的なその音に、私の心臓もシンクロしていく




ドクンドクンドクン




先生の視線は目的もなく、私を通り越して窓の外を眺めいている。