「大体わかるよ。お前が言いたいことは。俺もこんな夢を見るの初めてでさあ、なんか夢って感じがしないんだ。ほら、霊媒師が誰かに乗り移れると言うだろ?そう俺もそんな感じなんだ。小林って男の身体に夢の中で乗り移っているって感じなんだ。」
それでもって自分の意志ではコントロールできなくて、あくまでも小林正也という人間の意志において頭も身体も動いている感じだと付け加えようとしたが、かなりややこしくなると思い言うのを思い止めた。
「へえ。何か気味悪い夢ですね」
上山はそう言いながら、弁当を食べ終ったらしくプラスチックの容器を買ってきたビニール袋に入れ、その入れ替わりにそのビニール袋の中から500mlペットボトルのコーヒー牛乳を取り出した。
「気味悪いか。そうだよな。気味悪いよな。ああ後その男、サークルの飲み会とかで記憶が無くなるくらい飲んで、二日酔い起こしていたよ。面白いだろ?」
私は笑いを取ろうとして言ったのだが、上山は顔を引きつらせ苦笑いをしていた。
「でも本当に、本当に横山さんはその若い男のこと知らないんですか?」
「……知らないなあ。思い出せない」
私はおにぎりの最後の一個を口に入れながら微笑んだ。
それでもって自分の意志ではコントロールできなくて、あくまでも小林正也という人間の意志において頭も身体も動いている感じだと付け加えようとしたが、かなりややこしくなると思い言うのを思い止めた。
「へえ。何か気味悪い夢ですね」
上山はそう言いながら、弁当を食べ終ったらしくプラスチックの容器を買ってきたビニール袋に入れ、その入れ替わりにそのビニール袋の中から500mlペットボトルのコーヒー牛乳を取り出した。
「気味悪いか。そうだよな。気味悪いよな。ああ後その男、サークルの飲み会とかで記憶が無くなるくらい飲んで、二日酔い起こしていたよ。面白いだろ?」
私は笑いを取ろうとして言ったのだが、上山は顔を引きつらせ苦笑いをしていた。
「でも本当に、本当に横山さんはその若い男のこと知らないんですか?」
「……知らないなあ。思い出せない」
私はおにぎりの最後の一個を口に入れながら微笑んだ。
