「お前はなにが知りたいの?答え?
ならわかると思うけど、答えは、二者択一で一つだよ?」

やっぱりね。
言うと思った。

それも声のトーン変えて。

「はい。知ってますよ?」

「あと、言っておくと俺は、特に変わらないし、変える気もない。」

「はい。」

うん。
だろうね。
あなたが変になったら大変ですものね。

「でも、あれは、うちが書きたいって言って書いたわけじゃない。」

「は?じゃぁ、誰かにかけって言われたってこと?」

「まぁ。そうですけど、想いはホントですよ?」

「・・・そっか。誰に書けって言われた?」

「優奈。でも提案してくれただけで、優奈は悪くないし、葵も悪くない。」

「そうか。じゃぁ優奈に注意でもしておくかな。」

重い空気。

沈黙が続く。

絶対に実らない恋。

優奈・・・ごめんね。

悪いのは全部私なんだよ・

矢野に恋をしたこと

変な嫉妬してたこと

告白したこと

全て。

「なぁ・・・。明日の放課後空いてるか?」

「部活です。大会なので説教など以外はすべてお断りいたします。」

「そっか。お前にだけ、俺の全てを教えようと思ったのにな。」

俺の全て?

知ってるよ。

彼女が居て、教師で、生徒とは絶対に結ばれない人。

そうでしょ?

でも、そんな想いとはうらはら。
「わかりました。仕方ないので、聞いてあげましょう」

OKしてしまっていた。
「なんで上から目線」

「知りません。むかつくからです」

「結衣先輩ー」

「あ?」

「イチャつくのやめてください。」

・・・いちゃついていたなんて。