今、俺はどこにいるのかわからない。


真っ白な世界に閉じ込められている。








目の前には優香がいるんだ。






でも・・・


手を伸ばしても届かない。






『航生・・・今までありがとう』



そういって彼女は
どんどん、どんどん遠ざかっていく。









「優香!待てよ!!」

俺はそういって
優香を追いかけようとした。








が・・・。


足が一歩も動かないんだ。




優香が消えた瞬間に
それが途切れてしまった。