「・・・バカ」

「ん?」

「航生のバカ」

「なんでだよ?」

「航生のせいだよ。
 こんなに恥ずかしいのは・・・」

「俺だって恥ずかしいけど?」

「えっ?航生が?」

「ほらよ」


彼は私の耳を胸元に
グッっと引き寄せた。



ドクドクドクドク・・・。


「なっ?速いだろ?」

「うん」

「優香と一緒だよ。
 俺だって恥ずかしいんだよ」

「航生なんて全然余裕だ。
 って思ってた・・・」

「アホ。
 俺だって恥ずかしいし。
 俺はいつもいっぱいいっぱい」

「私だっていっぱいいっぱい」

「これからさ。
 感じた事とか思ったことは
 すぐ口に出せよな?
 我慢すんなよ?」

「うん」

「秘密はなしな?」

「えーっ!」

「何?
 優香俺に隠し事してんの?」

「うん。いっぱい」

「教えろよ!」

「やだっ!
 航生は知らないほうがいい」

「いいから教えろ!」

「ダメだってば」

「もーいーよ」

「しょうがないな・・・。
 理由あって教えてあげられないの!」

「じゃあいいよ。
 その代りもっかい優香のこと食べさせろよ」

「えっ!?・・・んっ・・・」


第二ラウンド突入・・・