最後のこの言葉のおかげで
 俺はこうしてまた前向きに
 生きていくことができたんだ。


 航生のおかげで今新しい人を
 愛することもできてる。
 でももちろん俺が過去に
 愛した人を忘れたわけじゃない。
 あいつはずっと俺の心の中で 
 生きてるんだ・・・。




 これは全部航生が 
 教えてくれたこと・・・。


 だから俺は航生に感謝してる。
 感謝なんて言葉じゃ言い表せない
 くらいに航生に感謝してる。



 それで恩返しをしようと思って
 優香さんを探すことにしたんだ。
 

 でもあなたはなかなか
 見つからなくて・・・。
 
 
 なにしろあの千葉良太郎氏の
 娘だとは思わなかったからな。
 その上調べるにつれて
 色々な情報が入ってくるから
 こっちはもうびっくりだよ・・・。
 あの人が性的暴力だなんて。








 だから優香さん。
 あなたを開放します。
 











 今すぐ航生のところに
 行ってあげてください」