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私と暁の結婚式には、親戚をはじめ、高校生の時の友達や、お互いの仕事関係の大切な人が大勢お祝いにきてくれた。
これまで多くの人に心配と迷惑をかけてしまった私達は、結婚式をすることにためらいを持っていたけれど、ここ最近でヴァイオリニストとしての知名度があがった暁の付き合いを考えると、どうしても式をしないわけにはいかなかった。
結婚式と披露宴をすると決心して準備を始めると、思いのほか私の気持ちは軽く、幸せで、私も普通の女の子だったんだと実感した。
ウェディングドレスにドキドキする感情があったんだとも思い知った。
レースやパールにうっとりする気持ちを隠すなんてできなくて、チャペルの厳かな雰囲気に感激して。
高校生のあの頃に夢見ていた未来が、今現実になっていると感じる度に複雑だけれど。
大切で愛しい暁と一緒に迎えられた結婚式。
幸せになりたいと、心からそう思えた。
そして、私に負けることなく幸せな気持ちを隠さず振りまく暁を、幸せにしたいと思えた。

