「じゃあ、みぢっ・・・路鷹先輩って呼んでいいですか?」 「あはは、言いにくい名字でしょ?しおり先輩とかで良いよ」 噛んでしまった彼を笑いながら、私はちょっと恥ずかしい事を言った。 「しおり先輩」 「なに?」 「しおり先輩はいつもこの電車なんですか?」 痛いところを衝かれた。 「・・・・・・・えっと、今日はたまたまって言うか・・・昨日もたまたまって、言うか・・・」 「・・・そっすか、俺も、たまたまです。」 じゃあ、もう、会えないのか・・・。 残念な気持ちもする。