優が見えなくなったところで、

心音が立ち止った。


「正ちゃん、ゴメンね?」


「何で、心音が謝るんだよ?」


「優は、幼なじみなの。

まさか、

優が正ちゃんにあんなこと言うなんて」


申し訳なさそうな顔をした心音。

・・・

心音は、優の気持ちに、

気づいてないみたいだな。



「オレは、気にしてないよ。

優君と、仲よくなれたらいいけど…」


・・・

たぶん、100%無理だろうけど。


「本当?!」

心音の顔が、パッと軽くなった。

・・・もしかして?