ここで怖気づいたらダメだ。

息をのんでこう言った。



「オレ、心音が中学生でも、

好きなものは好きなんだ。

心音がよかったら、オレと付き合って」



・・・・

重~い沈黙。

やっぱダメか・・・



「ワッ!!どうしたの?」

心音がボロボロと涙を流している。


いたたまれなくなったオレは、

心音を抱きしめた。

・・・

ここが、学校前だって言うのも忘れて。


『こんなところで、

ラブシーンしてる~』

そんな声が次々に聞こえてくる。