会社に戻り、仕事をしていると…


コンコンッ―――――。


「はい」


「社長……修矢様がお見えになりました」


「!?」


沢田が心配そうに……


「分かった、通してくれ」


「………承知しました」


沢田が部屋を出て行くと、


代わりに修矢が入って来た。


「要、忙しいところ……すまない」


「いや、大丈夫だけど。突然どうした?」


「あっ……あぁ…」


修矢が少し暗い表情でソファに腰を下ろした。


俺もデスクからソファに移動して。


修矢はフゥ~と小さく息を吐いた。


「……ちょっと、お前が心配になってな…」


「ん?………心配?」


「あぁ。……実は………」


修矢は険しい顔つきで話し始めた。