「だから、甘えるくらい何てことないぞ?」


「////////」


やっぱり、要は凄い。


私を喜ばせるツボを熟知している。


もう……敵わないなぁ~~。


要の腕に頭を乗せた私は、


彼の腕に包まれるように抱き寄せられた。


彼の鼓動に耳を澄せると、心が満たされる。


緊張も不安も恐怖さえも、彼さえいれば…。


そんな風に想わせてくれる人。


心の奥から倖せが込み上げて来て、


それは自然と笑みとなって溢れ出した。


その時――――――――、


「えっ?!!」


私の身体は一瞬で硬直した。


そんな私に気付いた要は、


「杏花?!どうした?!痛むのか?ん??」


「………」


「杏花?!」


「ちょっと……待って…」


心配そうに覗き込む要の口に手を当て、