「今、少し危険な状態なの」


「………」


「昨日の朝、出血してたから生理だと思ってたんだけど、検査したら生理じゃないって…」


「出血?!」


「うん……流産しかかってるって…」


「えっ?!り、りゅ、流産って……杏花、妊娠してるのか?!」


俺が大きく目をに開くと、


杏花は柔らかい笑顔で。




俺の頬に手を添え……


「要……赤ちゃんが出来たよ」


「ッ!!!」


「キャッ!!」


俺は杏花を強く抱きしめた。


「か、要…く、苦しいよ…」


「ごっ、ごめん……つい嬉しくて…」




杏花の身体を優しく包み込むと、


「今、8週目で3か月だって。夏にはパパだよ?」


杏花は俺の耳元で優しい声音で囁いた。