「杏花?どうした!?大丈夫か?!」


「えっ?」


要が突然目の前に。


「起きたの?」


「あぁ、ってか、どうした?具合が悪いのか?」


心配そうに覗き込む要。


「……エヘヘッ、ボーっとしてたら躓いちゃった」


私は作り笑いで誤魔化した。


心配掛けたくないもの。


きっと、年末年始の暴飲暴食で栄養が偏っただけ。


大丈夫……心配はいらない。


要は心配そうに私の手を取り、立たせてくれた。


「大丈夫か?ケガは?」


「フフッ、大丈夫。ケガも無いわ」


「フゥ~そうか。ならいいが」


要は小さくため息をついて、私を抱きしめた。


「心配させんな」


「……ごめんね」


要は優しく頭を撫でてくれた。


本当にいつでも私を気遣ってくれる。


ありがとう……要。