振り返った杏花の唇に唇を重ねて…。


杏花の色香は俺の理性を


いとも簡単に消し去って


濃密な口づけへと誘われる。


足元に敷かれた布団へそっと杏花の身体を。


襟元から手を忍ばせ始めると、


軽く手を押さえられた。


俺はそっと唇を離し、


「ん?どうした、杏花」


「もう、すぐに脱がすなら着なくてもいいのに」


「フッ…男のロマンってモノが分かってねぇなぁ…」


「えっ?」


「こうやって…チュッ…キスをしながら…」


「んッ?!」


「ゆっくり脱がすのがいいんだよ」


「ッ!?////////」


一瞬にして真っ赤になった杏花。


優しい笑みを向け、


再び、甘い蜜の味を味わい始める。




仄かに香る甘い香りと杏花の甘い吐息に


心も身体も何もかも酔わされながら…。