その後も俺と杏花に謝る3人。


俺は痺れを切らし…


「爺ちゃんも婆ちゃんも…それに琉生も」


俺は笑顔で、


「無事、解決したんだ。今日はこの位にしてくれる?俺、杏花と話があるから」


「あっ、そうだな。うん、ゆっくり2人で過ごすといい」


「杏花さん、本当にごめんなさいね。今度またゆっくりお茶でも…」


申し訳無さそうな表情で…


「はい、小夜さん。喜んで!!温かく見守って下さり、ありがとうございました」


杏花は満面の笑みを浮かべた。


「杏花さん、本当にすみませんでした」


深々、頭を下げた琉生。


「それじゃあ、悪いけど…お先に失礼する」


「あぁ、気を付けて」


俺は杏花の手を取り、


店前へ横付けされた車に乗り込んだ。


「沢田、自宅へ」


「承知しました。杏花様、ご無事で何よりです」


「ありがとうございます、沢田さん」


車は自宅へと走り出した。