翌日――――、


彼は用があるとかで1人で出掛けて行った。


彼の代わりの見張りに体格の良い男が3人。


一日中、室内をウロウロ。


食事は出来合いのお弁当を渡され、


室内を自由に行き来出来たけど、


極力、部屋から出なかった。


そして……。


結局、その晩、彼は姿を現さなかった。




その翌日―――――。


私は二晩掛けて悩みに悩んだ挙句、


離婚届に署名し、


彼の用意した印鑑で捺印した。




その日の午後、


姿を現した彼に離婚届を手渡した。


すると―――――、


「確認するけど、これは脅迫の上、書かせたものじゃないよ?」


「………」


「法律で義務付けされてるからね」


「知ってるわ、それくらい。離婚するくらいで済むなら幾らでもサインするわよ!!」