リビングで仕事をしている杏花。



この目の前の女1人で、


俺の人生が180度変わったんだ。



女の顔と名前なんてイチイチ覚えてなかった俺が、


寝ても醒めても、この女…ただ1人。




出張で数日会わないだけで、


気が狂いそうになる。


だって夢にまで出て来るんだ!


この……杏花が!!



仕事中にも関わらず、


禁断症状が出るほど……。



えっ!?どんな感じかって?



すげぇ恥ずかしいし、


バカみたいなんだが…



目の前のいる“沢田”を呼ぶつもりが、


『杏花』と口走ってたり…


すれ違う見知らぬ女が、


全て杏花に見えるんだ。



コレって重症だろ!?


俺自身、かなりヤバいと自覚している。


もう…俺は、杏花無しでは生きて行けないんだ。