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右肩にズシッと嫌な重みを感じた。
背中にツーッと冷たい雫がつたうと同時に
あまりの恐怖で総毛立った。
すると―――――、
「杏花さん」
耳元で囁かられる自分の名前。
恐る恐るスローモーションのように
声のする方へ振り返ると、
「俺と来て貰えるかな?」
「………」
「さぁ、こっちだよ」
顔面蒼白―――――
―――――硬直する身体
血の気の無い
冷え切った
私の腕を掴んで
横断歩道とは真逆の方向
夕焼けに照らされた
オフィス街の奥へと
魔の手が私を……。
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