それから数日――――。


杏花の体調が優れるどころか、


更に悪化している気がする。


俺は心配になり…


「村岡、杏花の様子は?」


「それが……」


村岡は顔を曇らせた。


「杏花なら先ほど寝付いたところだ。大丈夫だ、話してくれ…」


村岡は一瞬チラッと寝室の方に目をやり、


「では、申し上げます」


俺は小さく頷いた。


「杏花様は吐気と頭痛が酷いようで、お食事もほとんど取られておりません」


「は?」


「お口になさるのはフルーツや消化の良いお野菜。それとお飲物を…」


「何故、黙ってた!?」


「申し訳ございません。杏花様より口止めをされておりましたので…」


俺は深いため息を零し…


「で、他には?」


少し捲し立てるように言うと、


村岡は言い難そうに…