何が起きたんだ!?
キスの合間に拒絶された事の無い俺は、
ベッドの上で天井を見つめ放心状態。
時間にして1~2分だろうか?
やっと我に返った俺は、
中々戻って来ない杏花が心配になり後を追った。
リビングにもキッチンにも姿は無い。
すると、
トイレの方から嗚咽に似た声が漏れて来た。
俺は足早にトイレに向かうと、
便座を抱えるような格好で杏花が嘔吐を。
「杏花!?大丈夫か!?」
苦しそうに涙を滲ませ…
「うん……大丈夫……ごめん…ね?」
「あーいいって。具合が悪いのにごめんな?」
「ううん……私こそホント、ごめん…」
杏花は申し訳なさそうな表情を。
悪いのは俺なのに……。
顔色が悪いのを分かっていて無理やりキスしたんだ。
杏花……ごめんな……。



