「ん?何を頑張るんだ?」


俺がそっと耳元で囁くと…


ギュッと俺の身体に抱きついて来た。


俺はそんな杏花の身体を優しく包み込んで…


「で?」


暫く沈黙が続いた後、杏花はやっと口を開いた。


「要の……昔の恋人が沢山現れても……」


「………」


「他に目が行かないように…」


「ッ!!////////」


「私だけを見て欲しいから…」


杏花の言いたい事は分かった。


昔の女に嫉妬して、頑張ってベビードレスまで着て…


俺を誘惑して虜にして……俺を束縛したいって事か。


なんて可愛いヤツなんだ。


「杏花」


「……はい」


俺は杏花の顎をそっと持ち上げると、


サイドテーブルの上にあるテーブルランプが


杏花の美しい姿を艶めかしく照らした。