「どっ……どうした?杏花……」
杏花は恥ずかしいのか、慌てて部屋の照明を落とし
俺のいるベッドへ潜り込んで来た。
俺は資料をサイドテーブルの上に置いて、
「杏花?」
「………」
「そんなに恥ずかしいなら着なきゃいいだろ」
「だっ……――……が…――……だもん!!」
声がくぐもって所々しか聞こえない。
俺は布団を少し剥いで杏花の身体を抱き寄せた。
「ちゃんと言わなきゃ分からねぇだろ」
「だって……」
「だって…何だ?ん??」
杏花はかなり際どいベビードレスを身に纏っている。
シルクで出来ているようで滑らかな肌触り。
俺の指先をいとも簡単に甘く冒す。
杏花は俺の腕の中でモゾモゾと動きながら…
「……私……頑張るから…」
恥かしいからなのか…何なのか……。
杏花は涙ぐんでるようだ。