シャワーを済ませ、ダイニングに着くと
テーブルの上には鍋の用意が…。
「今日は鍋か?」
「嫌だった?」
「いや、珍しいなと思って」
「そう?もう10月だし、美味しそうなきのこ類が沢山売られていて、ついつい買い過ぎちゃったから」
杏花はハニカミながら取り分けてくれた。
「「いただきます」」
きのこがたっぷり入ったみぞれ鍋(雪見鍋)
旨味が効いてて凄く美味しい。
俺が鍋に夢中になっていると…
「仕事……大変なの?」
「ん?……何でだ?」
突然、杏花が仕事の話題を口にした。
「別に、何って言うのは…無いん…だけ…ど…」
徐々に声が小さくなって…
「んッもう!!私にはこういうのは似合わないよね!?うん、そうだよ!!」
「ん?」
杏花が何やら自問自答をしている。



