「おかえり~~♪」
ドアを開けると同時に、杏花が物凄い勢いで抱きついて来た。
「んッ!?ど、どうしたんだ?急に…」
「別に、抱きついちゃダメなの?」
下は白いカプリパンツ、上はサーモンピンクのブラウスの上にクリーム色のエプロン姿で。
しかも、上目遣いで“ダメなの?”と…。
ダメなワケがない。
むしろ、毎日抱きついて欲しいくらいだ。
「いや、ちょっと驚いただけ」
杏花の背中を抱えて…
「ただいま…ハニ~♪……チュッ」
杏花の可愛い唇に軽く口づけた。
杏花は赤くなった頬に手を当て…
「おかえりなさい」
さっきの勢いはどこへやら…小さな声で呟いた。
「ほら、部屋に入るぞ?それともここで押し倒されたいか?」
「ッ!!////ご、ご飯の用意が出来てる////」
「んー、シャワーして来る」
「はい」
俺は浴室へ、杏花はキッチンへと。



