抜けるような青空は何もかもを吸い込むようだった。

お通夜と何が変わるのかよくわからない告別式というものを午前中のうちに終えると、お寺の外にみんな集まって、博士が挨拶をした。

僕はリョウちゃんの写真を持って、博士の横に立っている。

挨拶を終えると、リョウちゃんの棺が運び出された。

車に乗って、火葬場に向かうのだ。

人が燃えるということにイマイチ実感が持てない。

当たり前の事だけど、燃えたら、リョウちゃんは無くなってしまう。

その事をどう理解したらいいか僕は解らないでいた。

やがて火葬場につくと、あっという間にリョウちゃんの番がやってきた。

最後に棺の窓からリョウちゃんの顔を見せてもらう。

リョウちゃんは寝てるみたいだ。

「じゃあね。リョウちゃん」

とりあえず、心の中で呟いてみた。