「まあなんとかなるでしょ?」

一連の説明と留守電のメッセージを聞いてからカズ君が出した結論はそれだった。

「なんとかって?」と僕が聞くと

「とりあえず俺もいるし」安心でしょ?とでも言いたげに見てくる。

僕にしてみれば何の解決策にもなっていない。

僕が知りたいのはリョウちゃんがどこに行ったかで、リョウちゃんがいない対策を練りたいわけじゃない。

そもそも、二人だけの生活が長くて、家事だなんだは、誰かの手なんか借りなくても一人で出来るし。

「たっくん、しっかり物だからそんなに心配いらないでしょ?」

「いや、そうじゃなくて」

「多少の手助けはしてあげられるだろうし」

「っていうか。」

ナゼだかカズ君が勘違いしたまま話しをドンドン進めていく。

寝てたクセに。