卒業 ―ずっと、一緒だよ―

阿美が。

そんな。

――ニュースの記事には、病院に運ばれた後のことは書かれていなかった。

だから、阿美がどんな状態なのかは、続報か、先生の終礼を待つしかなかった。

私が携帯を閉じようとしたその時――

《…できないよ。
 卒業できない…。》

――声が、聞こえた気がした。