その手の中に



咄嗟に目を開ける





私の目の前にあったのは





私の待ち望んだ…



会いたくて会いたくてたまらなかった




柔らかくて綺麗な黒い髪




切れ長でまっすぐな目






…誰よりもまっすぐで





誰よりも優しくて





誰よりも温かかった




こみ上げる涙を抑えようともせず、私は叫んだ











「鏡夜ぁっ…っ‼︎‼︎」








鏡夜は少し悲しそうに微笑んだ