その手の中に



「…っ…!!」




とてつもない浮遊感が体を襲った



私は真っ逆さまに落ちていく








怖い




怖い……ーーっ!!!



体を吹き抜ける冷たい風は


どれも体を支えてなどくれない



ただただ



下に広がる地面に落ちていくだけ。




息を飲む間もなくて



ぎゅっと目を瞑った。