その手の中に




ー……

私が辿り着いた場所、そこは…


月明かりで照らされた…風が少し冷たい屋上だった



「……星が綺麗だな…」



今から全て終わると思うと


もう見ることがないだろう空にまで視線を向けることができた


私は歩みを進める。







「…すぐそっちに行くからね」




そう微笑むと、とても心は軽かった