私は




彼女の目を見て




はっきりこう言った。



「会わせてください。」




そう言ったとき



いままでの



うじうじ泣いていた自分が




嘘みたいに前向きになったのを感じた。




警察の人は



そんな私を見て




安堵の笑みをうかべた。



「それじゃ部屋の外にいるから、準備ができたら呼んでくださいね。」




「はい。」  


私は




その人たちが部屋から出たのを確認すると




すぐに支度をはじめた。