あれから暫くして




泣き疲れた頃




病室のドアがノックされた。





「……………はい」







「いま、宜しいですか?」






「………どうぞ。」




ゆっくり扉が開く。



女性の…警察の方だった。





(2人…か)




なんとなく安心する。




「お加減はどうですか?」


そういいながら



優しく微笑んでくれた。




「…………。」



良い………とは言えない。



私は軽く首を横にふった。




「そうですか……」



少し悲しそうな顔をして



そう言ってきた。







そして、唐突に





こう言った。





「…会ってみませんか?」




唐突すぎて




始めは理解できなかったが




少しずつ理解していく。




「誰に」ということは



容易に想像できた。






「鏡夜を……」




わたしは唾をのみこみ



もう一度言い直す。








「鏡夜を殺したひとにですか?」






その人は






静かに頷いた。