「さっき…?それは本当ですか?」




「はい…」



「声とかは…?今いうのもアレですが…
彼の傷は、浅くて多いです。もうわかっているでしょうが…」

警察の人は言いにくそうに


私の聞きたくなかった言葉を口にする。


「………彼は亡くなっています。」


一瞬目の前が真っ暗になった。



………こたえなきゃ…。


でも




ここで「はい」って言うと。



鏡夜が死んだことを




自覚することになる。




怖い。




怖い。





怖い…。



「…わかっているようですね。」