玄関の外まで私は見送ることにした。

多分お母さんのものと思われる

サンダルをはき、外にでる。


美桜「じゃあ鏡夜、またね」


鏡夜「うん、またな」

優しく微笑んで手を振る、

その姿はとても愛しかった。


門みたいなところをあけようとする。

その最中に鏡夜はなにか

思い出したらしく

鏡夜「あ」

と声をあげた。

美桜「どしたの?」

鏡夜「ちょっと忘れ物」

美桜「へ?」


そう言ったかとおもうと

不意に私に近寄り

首を傾けてキスをした。


…頬に。





あたたかく、柔らかかった。


美桜「…ほぇ!!!!?」

鏡夜「ははっ!間抜けな声(笑」


その言葉に少しムッとした私は

携帯をひろげ

鏡夜の顔をカメラで撮った。

パシャ