夕方


仕事を終え


「じゃあお先に失礼します」


「ん。8時までには帰る」


「はい、分かりました」


――





保育園に陽菜を迎えに行って


「あ、瑞穂さん。今日は誠さんからホワイトデーのプレゼントありがとうござい ました。凄く素敵なスカーフ 嬉しいです」


「よかった、志織ちゃんが気に入ってくれて」


「だけど大変ですね。誠さんはバレンタインデーにチョコをたくさん貰われるか ら」


「ハハハ…まぁね。兄さんは?」


「はい。私と陽菜と瑞穂さんとお母さんから」


瑞穂さんには私が選んでワインをお返し。


「その四つだけ?」


「はい」

「じゃあお返しは?私とお母さんには志織ちゃんでしょう?陽菜ちゃん」


瑞穂さんの耳元で


「昼休みに買いに行きました。陽菜にも要るのかと驚いてましたから」


「ハハハ…兄さんらしいわ。志織ちゃん大変ね」


「瑞穂さんほどじゃないから」


「ハハハ…『フフフ…』」


二人笑ってると


まぁ君達と遊んでいた陽菜が


「ママなにがおかしいの?」


「フフフ…何でもないわよ。さ帰りましょうね。まぁ君和君バイバイ」


「バイバイ」


瑞穂さん達と別れ家へ