デザートのプディングとコーヒーを飲みながら
あ、恭介さんのプディングは私が食べる。
「今渡しておくな」
恭介さんが内ポケットから箱を取り出して
「ホワイトデーだ」
「ありがとうございます。開けていいですか?」
「ん」
リボンを解いて箱を開ける。
「可愛い」
箱の中には一粒のピンクパールのペンダ ント
「それならカジュアルに着けてられるだろ」
「はい。今着けてもいいですか?」
「あぁ」
箱から取り出して首に。
「似合いますか?」
「あぁ」
相変わらず素っ気ないわね。
でもこれで褒めてくれてるんだよね。
――
―
コーヒーを飲み終わり
「じゃあ戻るか?」
「はい。あ、恭介さん」
「ん?」
「私は貰いましたけど陽菜は?」
「陽菜?いるのか?」
「去年は涼も保育園で貰わなかったからお返しとか関係なかったですけど今年は 涼がお返しするのを知ってますから。朝も車の中で『パパはなにをくれるか な』って言ってましたよ」
朝にホワイトデーの説明をさされた。



