明くる朝、陽菜は早起きしました。


そっとお布団を出て


あ、お台所から音がします。


覗くと


ママが朝御飯の支度をしていました。


「ママ」


「あら、もう起きたの?おはよう」


「ママ~」


陽菜はママに抱き着きました。


「どうしたの?」


陽菜を抱き上げて


「陽菜」


「ママ、ありがと」


「えっ?」


「ひなをうんでくれてありがと。ひなをかわいいっていってくれてありがと。ひ なをたからものにしてくれてありがと」


「陽菜…」


「ママ、だいしゅき」


「ありがとう。ママも陽菜が好きよ。 だって陽菜は宝物なんですもんね」


「ママ」