「ママ~」


「うん」


振り向くと、熊五郎とペン太郎を引きずってリビングに


「ママ~くうペンといっしょにポニョみる~」


「はいはい、ポニョね」


DVDをセットして


涼介は熊五郎とペン太郎と、ちょこんとソファーに座りニコニコ見てる。


「さすがお前のDNAだな」


「何ですか、それ?」


「テレビ見る時の恰好が全く一緒だ」


「そうですか?」


「熊五郎とペン太郎を抱えて…そのうち百面相を始める」


「百面相?」


「話しに入り込むからな」


「……」


確かに!


「それに同じ物を繰り返し見る」


「ハハハ…そうですね」


渇いた笑いしか出ないわ。


「じゃあ俺、ちょっと仕事のチェックしてくる」


「はい。あっ、涼のお風呂」


「ん、俺が入れる」


「はい」


なんだかんだ云っても子煩悩なのよね。


晩御飯の支度をして洗濯物を取り込んでお風呂を沸かして