「さっ、晩御飯よ」
「は~い」
恭介さんと涼は
「助かった」
ヤレヤレ顔。
お昼が豪華版だったから晩御飯は簡単に済ます。
「陽菜、お風呂に入ろ」
「…ママ」
「着物脱ぎたくないの?」
「うん」
「だけどお風呂に入らないといけないし、陽菜も眠たいでしょ?」
「……」
「着物はまた来年のお雛様に着ようね。それにお雛様も今日で片付けるんだよ」
雛飾りの側に連れて行き
「かたじゅけるの?いやだ!だしとく。 ママ~」
あ~ぁ 泣き出しちゃった。
恭介さんと涼も側に来て
「陽菜」
「ひな、なかないで、ね」
「おにいちゃ~ん」
「陽菜、お雛様はね、3月3日が過ぎたら早く片付けてあげないといけないの よ」
「ェェ…ェン…」
陽菜を抱き寄せて
「陽菜、大きくなったらお嫁さんになるんでしょ?」
「お、お、およめしゃん?グスン」



