ピンポーン
恭介さんのご両親と瑞穂さん誠さん一家が。
「わぁ~ひなちゃんかわいいね」
真人君に言われてニコニコ。
真人君は4歳。
弟の和人君は1歳。
二人共、陽菜と同じ保育園に通っている。
和人君はまだはっきり喋れないけど
「ひーたん、かーいー」
どうも「陽菜ちゃん、可愛い」と言ってるらしい。
涼をいれて三人の男の子に囲まれて陽菜は絶好調。
お祖父ちゃん達にも
「可愛らしい」
と褒められてるし。
女の子一人だと得ね。
「じゃあ、そろそろお食事にしましょうか」
お雛様の飾ってある和室に移って
大人はビール、子供と泉お姉さんはジュースで
「乾杯」
大人も子供もよく食べて
「ママ~ケーキ」
「陽菜、ケーキ食うのか?」
何故か恭介さん達男性陣はげんなり顔。
「パパはたべたくないの?」
「パパ達はお酒の方がいいな」
「じゃあパパたちはたべなくていいよ。 ぼくたちがたべてあげるから」
涼が何処と無く恩着せがましく言ってる。
フフフ…
恭介さんに似てるわ。
「クククク…ありがとな、涼。パパの分を食ってくれるんだ」
「うん」
「パパ、ひなもたべてあげるね」
「ん、陽菜もありがとな」
「うん」
陽菜も得意顔。
…何かおかしいと思うのは私だけ。



